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ハゲタカのSS不定期掲載
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毎日、暇があったらDVD見てます。
全話泣きますが、今朝方も、5話と6話見ながら泣きました、ううう。

昨日はVT起こした患者さんを、心臓マッサージで蘇生しました。
AEDがないので、人力頼りです。(苦笑)
意識もどってよかったですよ。
んなんで、昼間ばたばたぐったりでした。


ハゲタカは、時系列をちょっと整理したほうがいいかもしれない。
たぶん、けっこうDVD内でもずれがある。
これはっきり設定しないと、しっかりしたパロが書けないですから。
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昨夜は、早く寝なきゃと思いつつ、ハードにハゲタカDVDを落とすついでに、プレビュー画面を見てました。

で、気づいたこと。

「映像で光と影のコントラストを多用しすぎている」
「鷲津さんも治くんも肌がきれい」(芝野さんは・・以下略・)
↑これ、由香よかキレイかもしんない
「私さ、原作パロの方向性、何かまちがってない?」

でした。(笑)

二次創作、むずかしい。
ドラマ見ると、むずかしい。
方向性、マジこれでいいのだろうか、と思い悩みます。

ドラマが辛かったからこそパロに救われたいと思う反面、ドラマの重厚さを冒涜してはならないのではないかとも思い、では本格的経済小説っぽく書くか?と考えたら、そんな重い話読みたくネエよ、とまた思い直す。

でもなあ・・・・

また今夜、DVD見てみて、それでどうするか考えよう。
自分が楽しいのが一番、そのためのこのブログなのだから、ってね。(笑)
うちのLaVieちゃん(NEC)ったら、やっぱDVD読めませんの。
ってか空DVDを読みやがりませんの。
つまり、コピーができなあああい!
(違法性は、このさい端に置いておいて)

うーん、困った、しかもハードの容量が少ない。
20GBではだめだったの? ねぇ、だめだったのね?
DVDなんて、PCで見る気さらさらなかった頃に買ったミニマムパックだから、とんと今仕様においついていってないんだよ~!!


ハゲタカちゃんのギャグ風味パロ、半分書き上げたところで、この内臓DVDと昨夜は悪戦苦闘したもんで、アップがいつになるやらわからなくなってきたです。
今からパソコンお師匠さんに電話します。
彼、休みだけど、あたしに携帯の電話番号教えたのが運のつきと思って。(笑)

今日も夕方まで仕事、明日も午後仕事、でぜんぜん時間がないにもかかわらず、世間が週末なので、自分も気分だけ味わいたいと、長編を書きたいなあ、など無謀なことを考える管理人であります。

といっても、原稿用紙で50枚くらいにとどめたい・・・とどまらないか、・・・100枚以内・・・?

でもさ、このブログにどうやって載せるよ?と考えたら、実はすでに書き上げている原稿用紙30枚ばかりのパロもめんどうくさくて載せてないじゃないよ、と自分つっこみの管理人でありますた。


うちのパソコン、ミニマムパックとやらで、別ソフト購入しないとどうやらDVDが見れないらしい・・・
って、んなこと今頃になって気付くか、管理人?
前のパソコンがそのままDVD見れたんで、油断してたよ、LaVie Gこんちくしょう!!

今日昼休みに近所のコジマかヤマダ電器に行って、必要なソフト買って来るです。
だって今日、DVDが届くんだも~ん♪

昨日はかけないかなあと思ってたら、いきなり続きが書けちゃいました。
妄想がぐるぐるするって、楽しいよねぇ。(?)
管理人は「ドラマオンリー」「中の人たちにまったく興味なし」なんですが、その姿勢がいつまで貫けるかっ!!

お願いだから続編とか作らないで欲しい。
NHKのCM程度なら許せるけど。

その後の話で続編なんぞ作られると、パロがすごい困ったことになるんだよ~。
ホライズン代表時代の話ならいいんだけどね。
NHKさん、そのへんのところ配慮のうえ、作るなら作ってください。
でもできたら、作らないで~。

それから、ハゲタカで実力認められたって、南朋くんを乱用すんなよな、民放。
テレビ&ネットでドラマ情報回避事項が多くなると、管理人なにかと実生活にさしさわります。
くれぐれもお願いしますよ~。

↑ま、勝手な理屈らけど(笑)

お笑いモードのワシユカSSです。
こういうの楽しいよね。にしても、うちの西野くんはブラックですわ~。
由香ちゃんがだんだん退化していくの、どうよ。
どうでもいいですが、このあと由香ちゃん、大変だったろうなあ。
制服、当然クリーニング行きです。(笑)






ちょっと待て、君たち正気か?

こんなところ誰かに見られたら、どうするつもりだ?

主犯は西野だろうが、いったい何考えてるんだ。

開いた口が塞がらない、とはこのことだ。


『男にして女の誘惑より身を脱するは、まことにこの世のただ一つの奇蹟たるべし』

鷲津は今夜、その言葉を身を持って実感することになった。

 


目まぐるしく変わる世界市況の流れのなか、鷲津ファンド代表として心身をすり減らす日々の鷲津である。

今夜も、そろそろ北米マーケットが開くかという時間、彼の部屋を訪ねたのは毎度お邪魔虫の西野。

そして彼の後ろに隠れて、おどおど身を竦ませているのは・・・

本年度アナウンサー人気投票ナンバー1、プライム11の花形ニュースキャスターでなく。

おさげ髪を結い、セーラー服を着た女子高校生姿の三島由香―――だった




「よう、鷲津ちゃん。 今日もがんばってるねぇ」

「いきなりこんな時間に、ごめんなさいっ!」

突如ドアを開いて現れた来訪者に、鷲津は目を見開いたまま文字通り数秒間かたまった。。

相変わらず、受付も秘書室も素通り、アポも先客もおかまいなしの西野である。

頭の中を必死に整理しようとしたが、鷲津はしばらく言葉らしい言葉を紡げない。

ただただ、呆然とデスクの前に立ち尽くす。

それというのも。

「・・・由香さん、その格好・・・・」

やっとのことで、それだけを喉からしぼり出した鷲津。

しかしその声も、西野の邪悪な高笑いに一掃されてしまった。

「ね、こういう由香ちゃんもカワイイでしょ? あんたの喜ぶ顔見たくてわざわざ連れて来た」

そう言って西野はふり返ると、由香の胸元のスカーフをわざとらしくひらひらして見せた。

ミニのプリーツスカートから、由香の細く形のよい素足が伸びている。

「・・・治くん、やめて。 悪趣味だってば」

「・・・由香さん、もしかして、君は隠れてこんな趣味が・・・」

「違いますっ! これというのも治くんがっ!」

最後まで聞かず、鷲津の言葉を由香はもの凄い勢いで否定した。

しかし真っ赤になった顔を、鷲津のほうへまともに向けることはできない。

西野の背にしがみつき、内股のブリブリポーズで言われても、この場合、説得力皆無である。

脱力して、額に片手をあて瞑想したまま、鷲津が椅子に腰を下ろす。

そうして深いため息をつく恋人に、由香はおずおずと事情を説明し始めた。




「・・・あの、鷲津さん、・・・今日は東洋テレビの創立記念日だったでしょ・・・それで、式典のあと、・・・ホールでパーティーがあって」

「ああ、急遽来客があって、僕は出席できなくなったが・・・。 君が司会を担当したんだろう? 東洋新聞社や講学社、グループあげて発展を誇示する、結構なことだ」

「・・・その会場に、治くんも招かれてたんだけど、・・・それが」

ここで西野が待ってましたとばかりに、陽気に口をはさんできた。

「だってさあ、メデタイ日だってのに、由香ちゃんったら、ダっサダサのいつものスーツで、なに?これぇ?もしかして株主総会~って感じなのよ」

「ち、ちがいます! あれはちゃんとスタイリストさんが選んでくれた冠婚葬祭用の」

「でね、せっかくだから、ちゃんと視聴者のみなさんが喜んでくださるような服を着なさい、と」

「そうなんですっ! そういうこと社長の前で平気な顔して言い出すんです、この人っ!」

今や西野は東証一部上場、成長著しいレジャーグループの社長である。

飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのこと、近く経団連にも正式会員として認められる予定で、既に名だたる企業が何社か提携を申し出ている。

「いやさ、何しろうち、東洋テレビの大スポンサーじゃん。 それでまあ、俺の提案っていうか希望っていうかさあ、ノープロブレムでゴーサインなんだよねぇ」

「ひどい、治くんっ! 昔、私がファミレスでどんだけごちそうしてあげたと思ってんのっ!!」

「で、東洋テレビの社長に、君は何を直接『提案っていうか、希望っていうか』申し出たんだ」

「うん、だからこれを」

そう言うと、西野はセーラー服姿の由香を鷲津に向かってうれしそうに押し出したのだった。



「・・・こういう格好をした成人女性を見て、・・・喜ぶのは一部のマニアだけだろう」

「やだなあ、鷲津さん。 一部のマニア、そういうのがすごい大事なんですって。 ネットのこともう少し勉強したほうがいいなあ、オタクの気持ちってやつ」

日本を代表する投資顧問会社の社長となった鷲津を、平然と鼻で嗤う西野。

国内外を問わず、ネットワーク関連事業の情報収集と分析に、西野の存在が欠かせないのは事実である

かと言って、今夜の由香の仮装と自分の運用するネットファンドビジネスが、どこでどう繋がるのか理解に苦しむ鷲津であった。




何とリアクションしていいかわからず、とりあえずスカーフをいじる由香を鷲津は一瞥した。

身に纏っているセーラー服は夏服仕様で、爽やかな白い生地の上着。

そしてこれに、襟元にまとったスカーフのえんじ色がよく映えている。

紺のミニスカートも白のルーズソックスも、今どきの女子高生そのものだ。

確かに由香は何を着ても似合うし可愛い、それは認める。

細身の身体が、高校時代とさほど変わらないスリーサイズであることも認める。

―――しかし。




「ごめんなさい、鷲津さん。 治くんにセーラー服とブルマーと猫耳メイドのどれか選べって言われて。 セーラー服が一番ましかなって、選んだのは私なんです」

「そういう問題でないだろう」

鼻歌まじりの西野をよそに、すっかり涙目で落ち込む由香である。

「どちらさんも、そういうわけで。 じゃ、俺これから合コンなんで、帰るわ」

西野がひらひらと片手を振り、ああ面白かったとばかり、きびすを返す。

嬉々とした男の後姿に、鷲津は狼狽させられている自分が次第に情けなく思えてきた。




『そうだ、そもそも西野のやつに、常識なんて期待するのが間違いなんだ』

即座に情報を整理し、鷲津は冷静に考えてみる。

西野は東洋テレビにとって、大切なスポンサーなのだ。

一会社員である由香に、社長を通した命令とあらば逆らえない雰囲気もあったのだろう。

鷲津はため息を吐くと、うなだれる由香の全身をもう一度眺め直した。

腹をくくった、と表現した方が正確かもしれない。



「・・・で、成果は?」

「?」

「君は会社のために尊い犠牲を払ったんだ。 東洋テレビにとって有益な投資の約束を、彼からとりつけたんだろう?」

「・・・そういえば社長と、深夜枠でコスプレ番組をどうとか話してたけど・・・」

なるほど、深夜帯の番組を企画から丸ごと買い取ったのか。

彼の計画のどこまでが酔狂でどこからが本気なのか、未だつかめない鷲津である。

―――しかし、その手の番組ならメインターゲットはオタクじゃないか。 そんなんで日本の未来は明るいのか暗いのか。


「事情はわかった。 で、君はそもそも、どうしてここにその姿で来たんだ」

“ここ”とはもちろん、鷲津の部屋、つまり鷲津ファンド投資顧問の社長室、である。

「・・・だから、治くんの『提案』は、この格好で鷲津さんのところに行くことだったの」

「は? 僕のところに?」

確かに鷲津にとって、由香の女子高生姿に一抹の郷愁を感じないかといえば嘘になる。

あの頃から、自分は由香に対して特別な想いをいだいていた。

大人になるのを待とう、そしていつか自分の気持ちを伝えようとして、あの事件が起こったのだ。



「治くんが教えてくれたの。 鷲津さんは制服姿の女の人が好きなんだって。 ・・・特にジョシコウセイが」

「はあ? 誰がだ!」

「だって打ち合わせしてるときも、女子高生のほうばかり、ジーっと見てるって」

いつの間に普段の調子を取り戻したのか、由香の瞳には険しい色が混ざっている。

「あのね、由香さん。 君、西野にだまされてるよ」

鷲津が椅子から立ち上がり、やれやれとばかりに頭を振った。

「僕が女子高生のほうを見ていることがあるとすれば、ね」

そう言って、鷲津がゆっくりとセーラー服の由香に近づく。

「あ、あの・・・鷲津さん?」

察知した由香が身体を引こうとしたが、鷲津の腕に阻まれてそれは適わなかった。

肩を強くつかむ鷲津に、由香は自然抱きしめられる格好になる。

「君の高校は、セーラー服ではなかったな」

「そう、え? 覚えてたの? 鷲津さ、」

その後の由香の言葉は、鷲津の唇で封じ込まれた。

圧倒的な力の差に、抵抗出来ない由香の口腔を、鷲津はここぞとばかりに蹂躙する。

そして片手で、由香のスカーフを器用に解いていった。

由香の上着の下に差し込まれた鷲津の手は、好き勝手に動き回って由香を追い上げる。

スカートの中にもぐりこんでくる指に、由香は身体を捩らせて逃げた。

真っ白になっていく頭の中で、由香は懸命に今、現在の自分と鷲津の状況を考える。

ここは彼の執務室で、まだ社員はほとんどフロアに残っていて、私はこんな格好で、立ったまま鷲津にいいようにされている、と。

・・・これってやっぱり・・・怒ってる?

「ん・・・・ッ」

舌で上顎を舐められ、鷲津に胸のふくらみを下着の上から撫でられた。

湧き上がる下半身の甘い痺れに、由香は必死に耐えている。

しかし早くなる動悸、乱れる息遣いは、もう隠しようがない。

「・・・ん、・・・なさい・・・・」

涙まじりの声のあと、一瞬の静寂。

「・・・鷲津さん、ごめんさない、・・・だから、怒らないで・・・」

ほつれた三つ編みが頬や額に乱れ、由香の瞳は大粒の涙に潤んでいる。

このときの鷲津は、よほど恐い顔をしていたのだろう。

そんな由香を横目に見ながら、鷲津がすばやくデスクのPCの電源を落とした。

「ロッカーの中から僕のコートを出して、羽織りなさい」

「え?」




西野のやつ、今夜は貸しになるか借りになるか。

一方、鷲津はこんなに簡単に西野にのせられる由香が、心配でならない。

どうしていいかわからず、言われたとおり鷲津のコートを羽織った由香を振り返る。

「帰るぞ。 そんな姿、マスコミに嗅ぎつけられたらどうする」




その後、由香が鷲津のマンションに連れ込まれたのは言うまでも無い。

そして実は来年の創立記念日が待ち遠しい、と素直にいえない鷲津であった。

 

そろそろセブンイレブンにハゲタカDVDが届きます。
けっこう忙しめな日々を送っているので、最低限生活必需品の購入以外にお買い物などいく余裕がないって感じ~。
日曜日も仕事はいったし。(午後だけだけど)
ハゲタカCDも一緒に注文したんだよ~。うちのパソコンでも聞けると思う、たぶん。(やりかた知らない)

萌えネタふたつ、書きかけて中断してます。
あとまだ書いてないネタ3つ。
誰に読んでもらうでもなく書くというのがいいですね~。
っていうか、カウンターが地味に回っているのはなぜでせう?
おかしいな~、ロボットかな。
っていうことにしておこう。
ヤバクなったら速攻消えます。

今日は微妙に18金、じゃなかった18禁に挑戦。
別に、たいしたことないんですが。
お仕事に嫉妬する由香ちゃんが、鷲津氏に悪戯ぶっこいてみましたと。
省略した部分に、管理人的真のエロ魂こもっていたんですが、ここ普通にブログなんでねぇ。
って誰も来ちゃいないから、勝手に書きなぐってもよさげなんですが、なんで二の足踏むよ、自分。
そのうち免疫ついたら載せるです。
あー、うちの由香ちゃんがだんだんアホエロくなっていく・・・





ぱら・・・カチカチカチ・・ばさ・・・・。

「・・・というわけなの。 ねぇ、ひどいと思わない?」

「・・・ああ、そうだな」


久しぶりの逢瀬のはずが、上の空を地でいく鷲津である。

何しろこのところ、彼は忙しかった。

来月、発表されるはずの米国の公定歩合引き上げに、中東マネーが待ったをかけた。

先週はIRAのテロ情報に、英国FTSE100が今年一番の下げ幅を記録した。

これで欧州各国の株式相場も、しばらく今年最安値を更新し続けることになるだろう。

それに月末開催のG8と、日本の第二4半期決算が重なった。

おかげで鷲津ファンドの各チームは、連日ブリーフィングに継ぐブリーフィング続きなのである。

今夜の鷲津の帰宅も、3日ぶりに無理を承知で割り込ませたようなものだ。

実際、明日のブレックファーストミーティングの資料は、まだ半分以上目を通せないまま積み重なっている。

だから今は恋人の話にも、片手間にせいぜい相槌を打つくらいが精一杯なのだ。




「だから、私言ってやったの・・・って、鷲津さん聞いてる?」

「・・ああ。聞いてる」

「嘘。・・・聞いてない、鷲津さん」

鷲津の視界の端に、両頬を膨らませた由香が映っている。

彼しか知らない彼女の拗ねた姿はとても可愛いが、今の鷲津にそれを楽しむ余裕はない。


「由香さん、すまないが…。」

「いいわよ。 忙しいんでしょ」

「ああ」


申し訳なくて、彼女にきちんと説明しようとすれば、一瞬早く由香は横を向いてしまった。

お互い、それなりの立場で責任ある仕事をかかえる身である。

さすがにこの状況は理解してくれただろうと、鷲津は再びパソコン画面に視線を戻した。




ぱら・・・カチカチカチ・・・カチ・・・カチカチ・・ぱら・・・

――が。

どうやら認識は甘かったらしい。

忍び寄る気配は、さながら猫の狡猾さだ。

膝にかかる指、太腿あたりにさらさらと感じる髪と吐息の感触。

このときの鷲津はまだ、相手をしてもらえない由香の単なる悪戯だろうと思っていた。

ちょうどクオンツ担当者と、海外委託先企業の分析結果について真剣なやりとりを交わしていたこともある。

事態の予想外の進展に気づいたのは、下腹部でジッ・・・という鈍い音がしたから。

その後から、慌てたような金属音が響いたのは、由香がこの手のことにまだ慣れてないせい。

スーツのままだった鷲津の、スラックスのジッパーとベルト。

開放する手順を間違えて、それから。

腹部の中心に、温かく濡れた感触が落ちてきた。


「・・・っ。」


思わず画面から目を離して見下ろせば、由香の上目遣いの大きな瞳に出会う。

長い睫毛の瞼をすいっと細めて笑う姿は、まさに美猫そのもの。

半開きの、唾液に光る妖艶な唇に、思わず視線を奪われそうになり慌てて目をそらした。

今夜ばかりは、鷲津は流されるわけにいかないのである。

明日午前7時から、当社が提案するオルタナティブについて各委託先ディーラーを招いた会議を入れてある。

来期170億分の運用方針を決める大事な会議だ。

どんな微細なことも、これに支障をきたすわけにはいかない。

 


再び画面に視線を戻した鷲津に、由香はすっかり不満げである。

――せっかくこっち見たのに。

――わるくないって顔したのに。

さっきまでの躊躇はどこへやら、今度は積極的に由香は鷲津の腹に唇を落とした。

舌を這わせ、へそのくぼみや周囲を丁寧に舐める。

そうしてそこらじゅう、唾液にぬめった唇で吸い上げ、赤い跡を残した。

そのたびに鷲津の太腿がぴくりと反応するのが、由香は楽しくてしょうがない。



しかし鷲津は、かたくなに由香のほうを見ようとしないのだった。

ちらりと見上げれば、パソコンの画面に集中する沈着冷静なビジネスマンの鷲津の顔。

だが、由香にはわかっている。

彼は今、堪えている。

――だって、ほら。

耳元が、さっきよりずいぶん赤い。

銀縁眼鏡の奥の目も、焦点を失くしかけている。

――そろそろだよね。

由香がスラックスの中に、そろりと指をもぐりこませる。

幾分硬度を増したそこに、布越しのくちづけを落とす。

――やっぱり。

さっきと全然違う反応。

由香の身体にも、うっすらと赤みがさしている。

鷲津に覚えさせられた下半身が、じんと熱い。

それでも彼はまだ、由香のほうを見ようとしない。



――ひどいよ、鷲津さん。

こんなにあなたが好きなのに。

こんなにあなたが欲しいのに。 



由香は大きく口を開くと、舌を突き出し、下着の上からこれみよがしに彼の欲望を口に含んだ。

「・・・・っ!」

「いひ・にい・はん・ひ・・・」

鼻にかかる声は、唇でしごきながら数えているから。

「はひ・ひゅう・ひゅう・・・・」

「な・・何を数えてるんだ?」

「わひるはんがわらひをらきひめれくれるまれ、いくふまれかろえられるか(鷲津さんが私を抱きしめてくれるまで、いくつまで数えられるか)」

とうとう鷲津が根を上げた。




「・・・・由香さん、責任とって・・・朝まで・・・つきあえよ」


  

 

このあと、二人がどうなったかはヒ・ミ・ツ。(笑)



(会議は中延さんや村田さんがフォローしてくれたことと思います@汗)

ワシユカの出来上がって間もない設定で。
由香ちゃんは、どうも鷲津さんが初めての人っぽいです。(笑)
ありえるのか~あの年まで~!?とお思いの諸氏、そうですよね~。(爆!)
初恋の人を思い続けて操を守った、とかそんな感じと思し召しください。
あくまで当社設定ですから~!!





3回チャイムを鳴らしたが、応答はなかった。

ここは目黒にある、三島由香のマンション。

正確に1分待ってから、鷲津政彦は合鍵を使い、中に入った。

昼下がりにもかかわらず、玄関から廊下、リビングに煌々とライトが灯っている。

だが、肝心の部屋の主の姿はどこにもない。

パンプスが脱ぎ捨ててあったから、帰宅していることは間違いなかった。

「由香さん。 どこだ?」

まるでかくれんぼだ。

トイレやバス・ルームなども、一応確認してみる。

やはり、由香の気配はない。

まだ探していない彼女のいそうな場所、残るはベッドルームのみ。



ノックしながら、鷲津は内部の様子をうかがう。

『・・・由香さん、いる?』の問いかけにも、返事はない。

ドアを開くと、こちらもライトは点けっぱなし。

エアコンも、うなりを立てて絶賛フル稼働中である。

・・・『エコ生活で地球にやさしく』のイメージキャラクターが、こんなでいいのか。

眉間を軽く指で抑え、大きく嘆息する鷲津であった。

ベッドの上では、由香がこちらを向いて熟睡している。

「由香さん?」

鷲津の呼びかけにも、反応はない。

・・・昨夜、何時に帰ったんだ?

『寝る子は育つ』というから、痩せすぎの君はたくさん寝たほうがいいんだろうが。



由香の寝姿は、帰宅したときとさほど変わらぬ格好である。

白いシルクタフタのブラウスと、膝丈のグレーのタイトスカート。

ストッキングだけは、ベッドの下に丸めて放り捨ててある。

・・・よほど疲れることがあったか。

鷲津は、このまま由香を寝かせておいてやることにした。




由香の横には、ちょうど鷲津が入れそうなくらいの余裕がある。

鷲津は背広のジャケットを脱いで、由香の隣に横たわった。

頬づえをついて、横で眠る恋人の寝顔をじっと見つめる。

少しだけ開いた唇から、かすかに規則正しい寝息が聞こえた。

・・・髪、また伸びたな。

トリートメントのためにだけ、局から専属美容師がつくという。

彼らの手入れの賜物らしい、平安の姫君よろしい長い黒髪を指で梳く。

そうして頬にキスをひとつ。

しかし、姫君は身じろぎもしない。

今度は唇に軽く触れるだけのキス。

それでも、白雪姫はいまだ目覚めず。




鷲津は添い寝を続けながら、心の中で由香に話しかけた。


瞬きひとつで終わってしまうような人生。

その中で僕は君という人間に出逢えた、その幸運に感謝する。

受け入れてくれてありがとう。

愛している・・・由香。




鷲津の心の声が聞こえたのか、由香の瞼がかすかに動いた。

「・・・・・」

どうやら、お姫様が目を覚ましたようだ。

だが意識はまだ、朦朧としているらしい。

んーっ、と伸びをして、ゆっくりあたりを見回す。

そして鷲津が添い寝していることに気づいて、わっと声をあげて驚いた。

「おはよう、三島キャスター」

「な、な、鷲津さん? 来てたの? いつからそこに?」

「・・・小一時間前くらいかな。 君の寝顔を見てた」

「え?・・・わ、私って、そんな魅力的な寝顔してた?」

由香の吸い込まれそうに大きな瞳が、上目遣いに不安そうに見つめている。

鷲津は頷きながら、真顔で答えた。

「ああ。 このまま朝まで、ずっと見ていたいくらいに」

らしくない、どこかの三文小説ばりのせりふである。

この年になるまで実は恋愛初心者だった(!)由香は、とたんに頬を赤らめた。

「・・・・・今日の鷲津さん、なんか変」

「そうかな」

片肘ついた姿勢のまま、眼鏡の奥で鷲津が困ったように苦笑する。

そうしてタオルケットに隠れようとした由香を、優しく抱きしめ目を閉じた。

 


――ウィルヘルムよ、
もし恋なかりせば、この世はわれらの心にとってなんであろうか?
                     ―――ゲーテ『若きウェルテルの悩み』より

出来上がった二人、初めてのお泊り旅行の巻です。
ういういしいですねぇ、由香ちゃんがちょっとおバカっぽいです。
このあとのエロエロにゅうよく場面は・・・ブログはまずいですよね、やっぱ。(笑)





ショルダーバッグに荷物を詰めるのがこんなに楽しいのは、何年ぶりだろう?

高校の修学旅行以来かな、それとも短大の卒業旅行以来かな?

そんなことを思いながら、ファッション雑誌のアンケートで好評だったコーディネートを一揃えバッグの傍に置く。

鼻歌混じりに、他の一泊二日分のこまごました荷物もバッグに詰めていく。


そういえば新しいデジカメ、もう一回使い方練習しておかないと。

テレビで宣伝してるのと同じの欲しくて、奮発しちゃった。

と言っても、ビッグカメラの特売だけど。

念のため、取扱説明書はすぐ取り出せるところに入れておこう。



就職してからというもの、息抜きなんて考えたこともなかった。

まともな休暇も、キャスターに抜擢されて以来、実質返上が当たり前だったから。

それが急遽、映画の特別番組が入り、なんと突然の二連休。

誰にも邪魔されない、夢の四十八時間を言い渡されたのだ。



正月もゴールデンウィークもクリスマスも、報道番組のキャスターには無縁のイベントである。

二十四時間、三百六十五日、毎日毎日、世間では何がしかの事件が起こっている。

由香が出演する『プライム11』は、東洋テレビの看板報道番組だ。

メインキャスターたるもの、画面に映らない日も取材と勉強、レクチャーを怠ることはできない。

世間の人々の休暇やデートをよそに、由香は毎日夕方からスタジオに缶詰になっている。

ゴールデンウィークや年末年始も、海外旅行に向かう人々のVTRに「・・・円高で日本人観光客の購買意欲は」などとしたり顔で解説しなければならない。

高級フレンチのフルコースに憧れつつ、気がつけばデスクでひとり黙々とヴィダーインゼリー片手に、ヘッドラインニュースを訳しているのだ。



だから、たまには許されるんじゃない、二日間くらいは、と。

一生懸命働いた私に、神様が久々くれたご褒美かもしれない、と。

神様仏様プロデューサー様。

疲れきった哀れなキャスターに、人並みの休息を与えてください。

でなければ、やっと実った初恋も、咲ききる前に散ってしまいそうです。



というわけで、明日は初めての秘密の一泊旅行なのだった。

揃いの浴衣を着て、ビール飲んで冷酒も飲んで、ふたりで畳の上でのんびりくつろぐのだ。

抑えたのは、政治家や芸能人がよく隠れ家代わりに使う山荘、というのは、実は鷲津の受け売りである。

全部で6室しかない露天風呂つき離れは、誰の目も気にせずゆっくり過ごせるというのが売りらしい。

夜になったら満点の星空を、穏やかに心静かに肩を並べて眺めるのだ。

夕方から明け方まで局内に拘束されることの多い由香にとって、まるで夢のような話だった。



そういえば初めての遠出、鷲津さんの運転で大丈夫かなあ?

隠れた名所もあるとか言ってたけど、何でそんなに詳しいんだろ。

聞いてもどうせ、『銀行員のとき接待で来た』ってごまかすに決まってるけど。

鯉、鮎、ふき、たらの芽、こごみ、まいたけ、ひらたけ、岩魚の骨酒。

局へのおみやげは温泉饅頭、・・・あ、それはマズイか。

温泉といったら浴衣で卓球、なーんて高級旅館じゃ卓球台はないよね。




昼間からほろ酔いの自分も、たまにはいいと思う。

忙しすぎる鷲津さんにも、為替や市場を忘れて骨休めしてほしい。

いつ失うともしれない恋なら、今は何にも考えないで、普通の恋人どうしみたいにじゃれあってみたい。

着崩れた浴衣のままで、ふたり、ずっと。



いわく実践。

「西洋の風呂は事務的で、日本の風呂は享楽的だ」
                             ―――和辻哲郎『古寺巡礼』



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