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ハゲタカのSS不定期掲載
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午前2時半、今、職場にお仕事に来ています。
で、ちょっと待ち時間ができたので、日記なんか書いてます。

世間は連休だけど、管理人の休みはあってないようなもので、昨日の日曜日も患者さん搬送しました。
今も、CPAの患者さんを救急搬送中です。

蘇生・・・の可能性、どうだろう・・・。
少なくとも夜明けまで、予断許さず、だなあ・・・・。



追記:

患者さんは明け方、亡くなりました。
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土曜日でも私はお仕事、フルタイムお仕事。(笑)

世間は連休ですが、月曜日の夜に勉強会主催するので、私は出勤です。

最近、DVD毎日見ているせいで、つい口ずさんでしまうのはハゲタカのエンディング曲。
この曲、実は中身、暗いんですよね~。

詩の内容、いまいちドラマとはあってないと思うんですが、なんでこの詩になったのか、管理人は不思議ですよ。
しかも、曲をうまくつけられなかったのか、内容はしょってるし、歌いまわしにも無理あるし。(笑)


毎日みてると、微妙にアラが見えてしまう今日この頃、それでもこれを凌駕する深い愛があるので、管理人はワシユカを書き続けます。 たぶん、飽きるまで。(誰でもそうだっつの)


今度は100質使った何かを考えようかと思って、いっしょうけんめい答え作ったら、それだけで疲れ果てました、ハイ。

管理人、最近視力低下が著しく、どうもパソコン作業がいけません・・・



さて、今日の夕食はマーボーナスと酢豚の中華三昧じゃああ!

今流行の100の質問。
別サイトさんで見て、インスピレーション感じてささっと書き上げてみました。
設定は、日本に来て間もない鷲津さんです。
むろん、由香とは会ったけど、ろくに話もしていません。
後にあんなことになるなんて、など考えもしない時期のピュア(笑)な鷲津氏であります。

きっと沼田さんのやっかみ半分の嫌がらせだよね。(笑)






最初から、いやな予感はしていたのだ。

三葉銀行の広報部長より、直接おうかがいしたいという申し出があったとき。

なんでも、私が三葉出身者だとお伝えしたら、海野頭取はたいへんお喜びになられたと。

それで、私の人となりを広報誌に載せよと命じられたのだと、そんな嘘臭い話、最初から信用してはいない。

アランを通じて、三葉からの依頼がアメリカのクラリスに伝えられたとき、この主旨のどこがどう意訳されたのか、結果、質問事項はこんなものに変わってしまっていた。

むろん、ただでさえ胡散臭がられている外資系投資会社の企業イメージを、少しでも親しみやすくというクラリスの配慮も否定はしない。

が・・・・

こんな質問に真面目に答える私は、もうすぐ三十路のただの変なおっさんではないか。

このどこが、ホライズンインベストメント日本法人の、企業イメージアップにつながるのか?

単に、私の退任およびアランの次代表への就任を早めたに過ぎないだけなのでは?

だいたい、こんなものがマスコミに垂れ流された日には・・・立ち直れないかもしれない、私は。

こうなったら、三葉と取引のある印刷所に片っ端から圧力をかけて、広報誌そのものを闇に葬るしかない。



その問題のインタビュー記事とは、「素顔の外資系投資会社社長、その人物像に熱く迫る!!(今回のお客様 鷲津政彦氏:当銀行出身、現ホライズンインベストメントワークス日本法人代表)」。

以下の内容である。




■■鷲津さんに聞きたい50の質問■■



1 差し支えなければ年齢と職業を教えてください。

29歳。・・・・投資顧問会社日本法人の代表です。

2 姉さん女房と年下妻ならどっち?

どちらでもかまいません。

3 彼女にするのに外見と中身ってどっちが大事?

二者択一ですか? ・・・中身、でしょう。

4 初対面の女の人、顔の次に目が行くのってどこ?

服装やアクセサリーなど、ひととおり観察します。

5 女の人のどんな仕草にドキッっとする?

・・・しませんので。

6 こんな女の人のファッション(メイク・髪型含めて)が好きだ。

特にありません。

7 好きな女性タレントっている?

いません。

8 逆に女の子のこういうトコがニガテ。

清潔感のない下品な女性は苦手です

9 好きなラブソングってある?

ありません。

10 あなたの恋愛にとってファッションってどんなもの?

質問の意味がわかりません。

11 自分の魅力って何だと思う?

・・・さあ。

12 ヒゲってどうですか?

意味がわかりません。 私自身で言うなら伸ばさない主義です。

13 ヒゲって女の人にどう見られてると思います?

男性らしさや、みだしなみの判断基準になるのではないですか。

14 人前でキスできる人?

必要があればします。

15 舌は入れる方?入れない方?

・・・必要があれば入れます。

16 下着はトランクス?ボクサー?それともブリーフな人?

・・・ノーコメント。

17 童貞捨てたのっていつ?

・・・ノーコメント(怒)。

18 好きな、もしくは得意な体位は?

・・・ノーコメント(怒怒)。

19 キスマーク、どこにつけるのが一番好き?

どこが好きということはありません。

20 記念日ってちゃんとおぼえてる?

必要があれば覚えます。

21 彼女がいるとバレンタインってどう?

日本ではチョコレートをもらう日という認識でしょう。

22 甘いものって好き?

『もの』によりけりです。

23 好きなデートスポットってどこ?家とかラブホでもOK!

静かな音楽が聞けて食事がとれるところなら、別にどこでも。

24 デートコースでよく使う食事場所ってある?

決めていません。

25 ディズニーデートって好き?行ったことない人は行ってみたい?

招待イベントに顔を出す程度です。

26 デートの思い出で一番のってどんなの?

・・・ノーコメント。

27 あげたプレゼントの中で一番思い出のあるものってどんなの?

ビンテージワインがトロフィー・ディールに繋がったときですか。

28 女の子にあげた初めてのプレゼント、いつどんなものをあげた?

・・・覚えていません。

29 彼女の前で一番やっちゃったって出来事は?

隅田川に飛び・・・。 これ、オフレコですよね。

30 彼女がお水とか風俗で働くのってどう思う?

ありえません。

31 逆に自分がホストをやることって彼女に対してどう?

ありえません。

32 付き合いたての時、手をつなぐのと腕につかまられるのどっちが気軽?

どちらも気軽はないでしょう。

33 自分の予定ってわかり次第彼女に教える?

いえ。

34 いくら彼女でもやっぱメールたくさんはめんどい。

そうですね。

35 「好き」「愛してる」って自分から結構言う?

言いません。

36 ペアリング・ペアアクセってどう?

否定はしませんが、私はつけません。

37 セックスは毎日でもできる?

・・・時間と体力に余裕があれば。(怒)

38 フェラしてもらったあとにキスできる?

・・・この質問、答えなきゃならないですか。

39 ちゃんと終わったあとにもイチャイチャしてる?

・・・・・。

40 ずっと一緒にいると飽きるっていう人いるよね。

そうでしょうね。

41 ケンカしたらどうやってその場をおさめる?

非のあるほうが謝るべきでしょう。

42 彼女の家族とのお付き合いってどう?ない人は想像でこたえてね。

関係ないと思いますが。

43 恋愛と結婚の関係ってどう思う?

人それぞれでいいんじゃないですか。

44 そもそも結婚って人生の墓場?

それも人それぞれでしょう。

45 彼女が妊娠したらどうする?

私の子供ではないと思います。

46 女に生まれたかった、そう思うことってない?

いえ、特には。

47 逆に男でよかったって思うときってどんなとき?

そういうふうに考えたことはありません。

48 彼女がなんと言おうと譲れない、そんなあなたのこだわりある?

そもそも束縛する女性とは付き合いません。

49 こんな大人になりたい。

・・・・・。

50 彼女に一言どうぞ。

いませんので一言もなにも。(不快)






この質問と答えは、1ヵ月後に沼田を通じてマスコミに大々的に広まることになる。

のちの『鷲津政彦研究』(主催:西野治、賛助会員:三島由香)の重要な参考文献のひとつになるのは、また別のお話。




引用:  その手に光を URL:http://tokyo.cool.ne.jp/yu-ray/

えー、昨日くらいこといろいろ書き込みましたが、昨日無事手術おえてきますた。

といっても、職場には話していなかったので、午後からアポなしムンテラやら診察やら入る入る。(笑)

午後早めにあがらせてもらってと思ってたのに、夕方からのオペですがな。


無理ゆってすみません、状態でした。

しかも休み取れないからいっぺんで何でも済ませるし。


切除した組織は良性な感じでした。
あとの各種検査の結果は1週間後くらいにわかるかな。

でもエコー上も浸潤等なくきれいなもんだったので、も少し長生きできそうです。(笑)

ダンナが、

これから子供たちの食事と俺の弁当とかぜんぶ俺がせんばかと思って心配しとった。

とホッとした顔で言うので、

それ心配するところ、優先順位違うんじゃ?

と突っ込みました。

っていうか、もっと妻をいたわれ。(笑)
先月、大切な先輩であり友人を亡くしました。

その息子さんたちが、それぞれの赴任地に帰る前、私のところに寄ってくれて、そのとき三島由紀夫の話をしました。


「豊饒の海」の中の、天人五衰の話です。

「豊饒の海」は、私のバイブルで、いつかこのような文章が書けたらいいな、と不届き千万にも思っているのですが。(苦笑)

これは、一言で言えば輪廻転生の話でして、死ねば人はまた新たな命へと生まれ変わる、そしたらまた、ご縁の深かった故人と、きっと形をかえて巡り合うのだと、彼らとそんな会話を交わしてお別れしたのですね。


この2年弱、思わしいとはいえなかった体調をごまかしごまかし来ていました。

が、今日とうとう言い訳できないところまで進んでしまっているのを主人に見つかり、検査をどうにも先延ばしができなくなりました。


「豊饒の海」は三島の遺作です。

私の遺作が中途半端なエロパロだったりしたら、まったくまったく洒落になりませんわね。


今日、仕事を早めに切り上げて、検査に行ってきます。

最初は中学時代から仲良しの友人のところに、と思っていたのですが、やめて大学時代に講師をされていた恩師のところに行くことにしました。

笑い話で済みますように。


元気になったら、激しいエロパロに挑戦します。 
(うそです@笑)

鷲津さんがクリスチャンという、捏造SS。
ふたりの結婚後の設定です。初々しいかな、えへへ。
しかも、季節ぜんぜん無視のクリスマスネタだし。(笑)





「・・・メリークリスマス・・・」

呼びかけても、真っ暗なリビングから返事はなかった。

由香は愛用の書類バッグを提げたまま、廊下の灯りを頼りに、リビングへと入っていく。

灯りのともらない部屋、その中央に置かれたクリスマスツリー。

ゆっくりと歩み寄ると、由香はその枝の一本を軽く指で弾いてみた。

ちりんっと、オーナメントの鈴が小さな音を立てて答える。

スイッチをいれると、枝に絡んだファイバーがいっせいに光りだした。

色とりどりにともる電飾のリズムを見つめて、由香はあきらめのため息をつく。

「やっぱり、一人ぼっちのイブ・・・って、わかってたんだけど」

そう呟き、由香が指先でもう一度、軽くツリーを突ついてみた。

ベルの音が、一人きりのリビングに今度はやけに大きく響いた。




先月末、久しぶりにお互いの時間が合い、外で夕食を共にした。

そしてその帰り道。

由香は、一軒のショーウィンドウの前でふと足を止めた。

ガラスの内側に、クリスマスツリーがセンス良く飾られている。

「そういえば、来月クリスマスなんだ。 ね、鷲津さん、ちょっとだけ、覗いて見ていい?」

「おい」

返事を待たず、由香は先に店の中に入っていってしまった。

鷲津は肩をすくめながら、由香に続いて店の中に入る。

そこは有名な輸入雑貨の店で、時節柄、クリスマス関連の商品が所狭しと並べられていた。

定番のツリーだけでなく、クリスマス用の大きな立体絵本や、大小さまざまなリース、オーナメントなど。

短い期間飾るだけのものでも、欧米の本場ではさすがに多種多様なツリーがある。

アメリカでは見慣れた品々でも、日本でこれだけ一堂に並べられたのを見るのは、さすがの鷲津も圧巻だった。

しかも店内は、本来の祝いの意味、厳かなクリスマスのムードとはかけ離れた騒々しさである。

「・・・賑やかだな」

「そうね。 あっ、これきれい」

由香が指差したのは、銀色のワイヤーに青いガラス玉の飾りがつけられたツリーだった。

シンプルな造りだが、もみの木のグリーンとはおよそかけ離れた色使いである。

「ただの置物だろう」

こういうときだけ、なまじクリスチャン風を吹かす鷲津である。

だが基本的に、彼が今までクリスマスイベントに関心をもったという記憶は無い。

鷲津のあまりに素っ気無い口調に、由香は少しだけがっかりした。

「鷲津さん家、ツリーとか飾らなかったの?」

「・・・クリスマスは、教会で賛美歌を歌う日と教えられていた」

「えっ? じゃあ、プレゼントとか貰わなかった?」

「世間一般で言う、クリスマスプレゼントという意味では、無い」

「でも、キリスト教では、クリスマスってお祝いの日なんでしょう?」

「・・・プレゼントは貰うより、寄付する額のほうが多かった」

そうやら鷲津は、イベントムード一色の日本のクリスマスには否定的らしい。

「そろそろ行こう」

「ん、もうちょっと見たい」

鷲津は興味が湧かないが、由香は並べられた飾りを楽しそうに眺めている。

その様子は本当に楽しそうで、鷲津は渋々ながらも由香の後ろで付き合った。

大小様々なイルミネーションがあるが、中でもツリーは大きさ色、形とも多様で、七色の光ファイバー製のものまである。

「せっかくだから、ツリー買いたいな。 これなんか大きさ的にも良くない?」

由香は、五十センチ程の高さのツリーを指差して鷲津に提案する。

が、彼のため息一つで一蹴された。

「欲しいなら、君の部屋に飾れ」

「ふたりで楽しめるところに置かないと意味ないもん。 それに狭いし」

「だから、いつも片付けろと言ってるだろう」

由香の仕事部屋は雑誌や本、資料がところ狭しと積み上げられていて、掌サイズのツリーがせいぜいなのだ。

「えー、うちのリビングなら、こういうのすごい似合うと思ったのに」

彼を説得するのは容易でないと思いながら、由香は店内をしげしげと見渡した。

その中にひとつ、まったく飾りのついていないツリーがある。

「なにかな、これだけなんか寂しい。 飾りは別売り?」

「さあな」

心既にここにあらずなのか、鷲津の返事は素っ気無い。

由香はあらためて、ツリーを眺め直した。

それは通常の緑の枝に光ファイバーが絡めてあり、電飾が小さく点滅しているだけの簡素なものだ。

ただ他のツリーと違って、こちらは土台が変わっていた。

どのツリーも枝の飾りは派手だが、土台は植木鉢を模したような物がせいぜいだ。

なのにこのツリーは、四角い土台にそれぞれ数字の書かれた小さな引き出しが六つずつ並んでいる。

数字は、1から24まで。

その内の一つを開けてみると、小さな雪ダルマが入っていた。

隣の引き出しには赤い小さなブーツ。

どうやら、これがオーナメントらしい。

「ああ、この引き出しの数字はカレンダーの日付なんだ。 雑誌で見たことある。 毎日一つずつ引き出しの飾りを飾っていって、最後の24日にツリーが完成するって」

由香は感心しながら、小さな引き出しを開けて中の飾りを順番に覗き込んでいる。

「うわ、全部違うオーナメント。 凝ってる、すごい、かわいい」

由香の手元を覗いて見ると、どの飾りも小さいが、確かに手が込んでいて可愛らしい。

ツリーに魅入っている由香は、すっかり夢中になっている。

鷲津はつい、こういうところがまだ女の子だなと苦笑してしまった。

「買うか?」

「えっ?」

ツリーに夢中になっていた由香は、不意の言葉に驚いたように振り返った。

「いいんじゃないか」

さっきまで全然関心なさげに、否定的なことを言っていたのに。

急にどうしたの、とでも言いたげに。

「ありきたりなツリーでは飽きるだろうが、これならアドベントカレンダーみたいで面白いんじゃないか」

「えっ、でもちょっと高い・・・」

外国製のそのツリーは、他のツリーより一桁金額が多い。

しかし鷲津との買い物で、彼が値札を気にしたことは確かに一度もなかった。

「気に入ったんだろう?」

由香は大きな瞳で瞬きしながら、すぐに満面の笑顔で頷いた。





由香はマンションに帰って、さっそくツリーを飾ってみた。

「点灯。 でもまだ寂しいなあ」

何の飾りも付いていないツリーは、寒々しい光が灯っているだけだ。

「まだ早いけど、一日分くらい先に飾ってもいいよね」

由香が、『1』の数字の書かれた引き出しを開ける。

一日目のオーナメントは、かわいらしい小さなテディベアだった。

ふかふかしたフェルトの素材に、ビーズや刺繍糸で目と鼻がつけてある。

まだ殺風景な枝のひとつに、さっそくそれを掛けてみた。

「待っててね、もうすぐ仲間が増えていくから」

由香は指で、そっとクマを撫でた。

「気に入ったんだな」

由香がいつまでもツリーの側を離れようとしないので、鷲津は少々呆れ顔だ。

「だって、鷲津さんからのプレゼントだもん。 すごいうれしい。 でも、どうして急に買おうなんて思ったの?」

「しいて言えば」

「言えば?」

「君のその喜ぶ顔を、見たかったから」

「・・・・」

それ、ものすごく嬉しいけど、ものすごく恥ずかしいんですけど・・・。

アメリカナイズされているというか、鷲津はときどき恥ずかしいことやうれしいことをさらりと口にする。

そんなとき生粋の下町っ子の由香は、正直リアクションに困るのだった。

頬が熱くなってしまい、微笑み返すことが出来ず、由香は視線を逸らした。

鷲津が背中から両腕を回してきたが、当然拒めない由香だった。






毎日、一つずつ飾りの増えていくツリー。

最初と次の日の二日間は、鷲津の帰宅を待って一緒にツリーを飾った。

だが、今夜は遅くなるという鷲津からのメールに、今夜の飾りの報告をつけて送る日が続くようになり。

由香も特番や取材でまともに帰宅できない日もあり、結局一緒にツリーの飾りを飾れたのは、半分に満たない日数だった。

互いにすれ違い、ツリーの飾りが増えているかどうかで互いの帰宅を知るような有様。

鷲津が忙しいことは最初からわかっていたから、クリスマスにそれほど大きな期待もしていなかった。

社会人になってからの由香のクリスマスは、毎年似たようなものである。

同僚や友人たちがそれぞれ恋人や家族と楽しく過ごす夜、由香はひとり局内に泊り込むほうが多かった。

もっとも去年の今頃は、鷲津は病院でリハビリ中だったのだが。

それが、今年に限ってこんなにも寂しいなんて。

その理由は恐らく、このツリーのせい、なんだろう。

由香は色とりどりに飾られたツリーを、頬杖をついて見つめながらため息をついた。

クリスマスを待ちながら毎日一つずつ飾りを増やしていくツリーは、同時にふたりの逢えなかった日々を思わせる物になってしまった。

ツリーなんて、買わなきゃ良かったのかな。

由香は最後の24個目の引き出しを開けたが、そのまま閉めてしまった。

最後の飾りを飾らなかったからといって、イブが先延ばしになる訳じゃない。

しかし、なんとなくひとりで飾る気になれなかった。

これをクリスマスまでに全部飾るのは、やっぱり無理なのかな。






それから、どれくらい経った頃だろう。

不意に部屋に灯りがともり、テーブルに突っ伏してぼんやりしていた由香は飛び起きた。

「どうした、ライトもつけず」

リビングの入り口に、大きな人影。

スーツケースを引く、コート姿の鷲津だった。

怪訝そうな顔で由香を見る眉間に、薄く皺が寄っている。

「どうして? 今夜は出張でいないんじゃなかったの?」

「予定より早く終わったんで、最終で帰ってきた」

連絡しなくてすまなかったと、鷲津は普通に付け加えた。

そして、まだ信じられない顔の由香をじっと見つめている。

「・・・泣いてたのか?」

伸びてきた指先に頬を撫でられそうになり、由香は慌てて身体を引いた。

「泣いてなんか。・・・ちょっとびっくりしただけ」

由香は笑ってごまかすと、洗面所に走っていった。

鏡に映る顔は、さっきまでの泣き顔が嘘のようにうれしそうに微笑んでいる。

部屋に戻ると、鷲津はスーツ姿でリビングのソファに座っていた。

由香が鷲津の足元のフローリングに、直接腰をおろす。

二人の前には、あのツリーが置かれている。

「・・・じゃ、最後の飾り付けしていい?」

由香は元気良く言って、24個目の引き出しを開けた。

「え?」

思わず声に出して、由香は引き出しの中を見つめ直した。

もしかして、中身が違う・・・?

さっきまで、ここには金色の星が入っていたのに。

いつのまにか別のものに変わっている。

そこには、無色透明の石を抱えた銀色の鎖が入っていた。

驚きで声も出せず、由香は横ですました様子で見ている鷲津を見上げた。

「クリスマスプレゼントなんだが。 気に入らなかったか?」

鷲津の優しい笑顔が、由香を見下ろした。

「・・・ううん。 すごい、うれしい」

この人に出会えて、信じて、本当によかった、と。

結婚して初めての、幸せな鷲津家のイブの夜だった。

今日は休日返上で午前中会議に出席。
午後0時から、うちをブースにした民放ラジオの生放送があるんだけど、華麗にスルー。(笑)

年間予算を無駄にくうコマーシャル活動なので、私は反対派の立場なんですね。
アホクサいんですが、気になるのでところどころ聞いてはいます。
たぶん、3時半か4時くらいまでだったと思う。(詳しく知ろうともしない管理職ってどうよ)

会議のあとは仕事を少しだけして、あとは家に帰って、ビーフシチューつくってます。
きれいなスジ肉みつけたので。(スジってところが泣かせるでしょう?)

ワシユカの切ない系を書きたいと思いながらも、切ないのは無駄に時間をくうのでそれもどうよ、とか考えながら、頭の中をぼちぼち整理したいと思います。
昨夜から今朝方にかけても、ひとりハゲタカ上映会してました。
中身が濃すぎて、そして少々設定の矛盾などもあって、出演者の台詞の行間を読み取るのに、すごい難航してます。

大木会長が鷲津を自宅に呼んで、過去のことを問うたときの言葉、

「やりなおしたいなら、なにもしないことだよ」

これも、どうしても意味がわからなかった。でももしかしたら、これには深い暗示的な意味などなくて、たんに、

「三島製作所を救いたいと思うなら、フェニックス計画の邪魔をするな」

ってことだったのかなあ、とか。 違うかもしれないけど。(笑)

恋愛要素ですが、これ、ラストまで見事なまでにないですよね。
最後のほう、鷲津と芝野が大木会長の墓参りにいったときに、由香が三島製作所の小切手を持ってきますが、あのシーンでも、他人行儀に由香にお辞儀をする鷲津に、

こりゃ、全然できてねぇ。

の確信をさらに強める管理人でした。(涙)

でも由香の気持ちは、大空電機を買収工作始めるくらいから、

「なんか違う」

と鷲津に対して思い出していて、それがプライム11への出演交渉の留守番電話の「あなたを信じています」やら、鷲津が撃たれたとき、病院に「身内です」と叫んで入り込むなどの伏線になったんだなあと。

リハビリしている鷲津を見ている由香の横顔のシーンにも、まっすぐな彼女の気持ちが出てきてますよね。
勝手な解釈かな。 ハイ、管理人希望です。

ワシユカ結婚後ネタ。
新婚設定です。 寝ぼけたら『わしづさん』って呼んじゃうのが初々しいでしょ?
コンシーラーは強力しみ&あざ隠しです。
私の好みはアーデンかディオール。
肝心の由香の夢の内容はスルーかよ?(笑)





鷲津が帰宅したのは、午前3時を回ってからだった。

疲れたため息をつきながら玄関の鍵を開けて中に入ると、リビングから明かりが漏れていた。

――まだ起きてたのか

「由香、そこにいるのか?」

鷲津がリビングに入るが、そこに由香の姿はなく、部屋は静まり返っていた。

「?」

ふと気配のようなものを感じ、鷲津はソファに歩み寄る。

案の定、その中に横たわり、由香が眠り込んでいた。

ちょっと一息のつもりで座ったソファで、そのまま眠ってしまったのだろう。

由香はまだ、帰宅時のスーツのまま。

イヤリングだけ、テーブルの上に投げ置いてある。

「由香?」

いちおう声をかけながら頬を撫でてみるが、やはり由香の起きる気配はない。

少しくすぐったそうに、首を傾げただけで。

新妻の無邪気な様子に、鷲津は知らず微笑んでいた。

ソファの空いたスペースに腰を下ろして、由香の寝顔を見下ろす。

いつもこんな素直な顔してたらかわいいのに、などと思いながら。

と、同時に。

先日、何気なく言われた芝野の言葉を思い出した。

「な、鷲津。 結婚って、いいもんだろ」

芝野には、今年大学を卒業する娘がいる。

その娘が、父親と同じ金融の道に進みたいと話してくれたとき涙が出そうだったと、上機嫌で彼は教えてくれた。

どんなに疲れて帰ってきても、娘の顔をみるだけで癒されてきたと。

そうだな。

だが、幸せの形なんて、人それぞれだ。

こっちだって、芝野に負けてない。

由香への愛おしさでは、絶対に。

我ながら、自分ののろけに苦笑した。

小さく咳払いし、鷲津は由香の身体に何か掛けたほうが良いと思い立った。

寝室から毛布でも取ってこようと、彼が立ち上がりかけたときだった。

「もう・・・から・・・・・・」

「?」

由香が僅かに身を捩りながら、かすかに聞き取れない声で何か言った。

すわ、自分が起こしてしまったかと思ったら、どうやら寝言らしい。

そしてまた、由香が聞き取れない声で何か呟く。


――どんな夢を見ているのか


単純に興味が湧いて、鷲津は由香に注目した。

由香はくすぐったそうにしながら、やや不機嫌そうに見える顔で唱えた。

「・・・勘弁して・・・さむ・・くん・・・」

固有名詞らしき言葉が、まだはっきりしない口調で語られた。

由香は、西野の絡んだ夢でも見ているらしい。

『勘弁して』とは、穏やかではない。

夢ながら、西野のやつ、由香に無体な要求でもしたのだろうか?

鷲津が推測する横で、由香はため息をついてしばし無言になる。

が、またしばらくすると、目を閉じた由香は居心地悪そうに首を竦める。

その様子は困っているようで、どこかうれしそうにも見えて気になった。

いったい誰に話しているのか、今度はなかなか名前が出てこない。

また夢の中で西野とやりとりしているのか、寝言もはっきりと聞き取れない声だった。

やがて続く言葉。

「・・・ね・・もう限界・・・・・も・・・無理だって・・・」

限界? 無理?

聞き取れたのは、その短い単語だけだった。

察するに、どうやら夢の中の誰かは、何かをまだあきらめてないようだ。

由香はまた聞き取れない声で、困ったように訴え続けている。

はっきり聞き取れなくても、それは西野への拒絶らしき言葉だと推察出来た。

先日そういえば、彼らの間でこれと似たようなことがあった。

取材源のことで、由香は西野に借りを作ってしまい、そのお返しを強請られたらしい。

その取材が、風俗関係企業の特集だったことを後に知り、鷲津は舌打ちしたい思いだった。

何を西野ごときにと思うが、彼が新興企業の情報に長けていて、またいかに手堅い投資家であるかも鷲津はよくわかっている。

由香が自然、あの独特な世界一流の西野に丸め込まれたのは、わからなくない。

しかし由香自身は、困ったような様子ながらも、その寝顔の表情は笑っていた。

由香は西野も含め、良い友人と先輩、そして同僚に恵まれている。

その中で彼女が成長し、いつか自分と対等なパートナーとして働いてくれるようになる日がくればと、鷲津は思っていた。



そうだ、何年先になるか分からない未来。

風穴の開けられたこの日本。

バブルの後遺症に苦しむ有名無名の企業にあって、経営者と投資家、従業員が一丸となって再生の道を模索していく。

鷲津は、芝野や鷲津ファンドのスタッフたちと描く未来を思った。

そして、良き理解者としてジャーナリストとして立派に成長した由香がいて、自分の補佐となってくれている。

そんな、理想。



鷲津が理想の未来に思いを馳せていたとき、由香はまだ夢の続きを見ていたらしい。

今度は何を話しているのだろうと、その声に耳を傾ける。

「・・・・へた・・・なんだから・・・きゃあ・・・ん」

西野のからんだ、先日の仕事の夢ではないのだろうか?

由香がくすぐったそうに首をかしげた。

「どうした?」

その仕草が可愛らしく、鷲津はそっと頬に触れながら声を掛けてみた。

すると、由香はまた笑った。

それも、どきりとするぐらい可愛らしく。

そして鷲津を虜にした、愛らしいしなり方で言った。

「そんなんじゃ・・・・、ごほうび・・・あげられない・・・・・治、・・くん」

「・・・・・」

由香の口から出て来る台詞は、正直、鷲津には不愉快なものだった。

仕事の夢なら、関りのある彼の名前が出て、おかしいことは何も無いのだが。

わかっていてもやはり、不愉快な思いは拭えなかった。


――何を馬鹿な、たかが寝言じゃないか


鷲津は自分の幼稚な独占欲を自嘲気味に笑い、由香の肩にそっと手をかけた。

「風邪ひくぞ?」

軽く肩を揺する。

すると、由香は嫌がる風ではなく、ただくすぐったそうに肩を竦めた。

「・・・くすぐっ・・・たい・・・・・・・」

「由香・・・?」

由香がふわっと、笑った。

鷲津の一番好きな、由香の優しい笑顔だった。

それを今、由香は夢の中とはいえ、西野治に向かって、見せているらしい。

いったい・・・どういう夢をみているのだ?

「あ・・・ん・・・」

また、くすぐったそうに笑う。

鷲津の血の気が一気に下がった。

由香の声と口調と仕草は、嫌が応にも鷲津の中で非常に好ましくない画と結びついていた。


――由香、君はどんな夢を見ているんだ!?


なぜ、そんな場面に西野が出てくる。


――いったい君らは何をして?


今度は小さな叫びと共に、由香が華奢な身体を捩った。

そして、ふっとその顔が微笑んだ。

今まで以上に、その顔は優しげだった。

ブチッ・・・・と。

鷲津の中で、何かが切れた・・・・ようだった。

「・・・・・」

鷲津は自分のネクタイの結び目に指をかけると、静かに緩めた。

そして、相変わらず幸せそうに微笑んでいる由香の顎を指で捉え、顔を仰向かせる。

そして身を屈めると、微笑を湛える唇を自らの唇で覆った。

「ん・・・・?」

首筋まで震わせるような熱い刺激に、由香はぼんやりと目覚めた。

熱い吐息を吐いて、由香は数度、瞬きを繰り返す。

「あ・・・鷲津さん」

由香が何の疑問もなく、鷲津の名を呼んだ。

そして、愛する夫の顔を見て嬉しそうに微笑んだ。

が、それはちょっと・・・・遅かったのだった。

「・・・ずいぶんと、楽しそうだったな」

鷲津は、由香を見下ろしたまま言った。

寝起きの由香は、何か私の唇おかしかった・・・?というぼんやりとした顔で、指で唇をなぞっていたのだが。

鷲津の質問に、意味がわからず首を傾げた。

「・・・え、何が?」

「夢を見ていたんだろう?」

由香はきょとんとした。


――夢?


そういえば、何か見ていたような、いないような?

由香には、直前まで見ていた夢の記憶がなかった。

「え・・・、私、夢・・・見てたの?」

覚えがない由香は、やだな、寝ぼけて恥ずかしいなあ、という程度の気持ちでいた。

「ああ、見ていた。 ・・・で、誰と逢っていたんだ?」

尋ねながら、鷲津は指先を由香の頬から顎、そして首筋へと滑らせた。

首筋を撫でられ、由香はくすぐったそうに身を竦めた。

「えっ、・・・誰かと会ってたの?」

「ああ、楽しそうだった。 ・・・・何をしていたんだ」

「何って、・・・さあ?」

由香にとっては、まったく覚えのない夢のことばかり尋ねる鷲津である。

眼鏡の下の鋭い視線に、由香は次第に居心地が悪くなり、起き上がろうとした。

が、このまま起き上がったら、鷲津とぶつかってしまう。

由香は身じろいで、鷲津に起き上がりたいという意思を伝えた。

しかし、鷲津のどいてくれる気配はない。

由香の意図に気付かないのではない、わざとどいてくれようとしないのだ。


――何だか・・・わからないけど・・・・


「鷲津さん? ・・・・あの・・・・どうか、したの?」

尋ねながら由香は、首筋に何か不吉な予感を覚えた。

それは、悪寒を感じるほど冷たかった。

鷲津は何も答えず、由香を見下ろしていた。

そして、やがて小さく笑って見せた。

「え・・・?」

ぞっと、由香は動物的な本能でその微笑に怯えた。


――なっ、何?


何か知らないけど、・・・なんかへんな雰囲気?!

危険を知らせる非常灯が、由香の中で点滅した。

由香は慌てて鷲津の身体の下からすり抜け、起き上がった。

しかし、立ち上がって逃げる事はかなわなかった。

「えっ・・・・や?!」

視界が斜めに揺れたと思った次の瞬間、由香は鷲津の腕の中に抱え上げられてしまっていた。

「やだっ? ちょっと、何!」

暴れるが、鷲津は由香を抱いたまま歩き出す。

その動作に無理をしている様子は伺えない。

左脚のほうはまだ、完全に治っていないはずなのに。

世間を油断させるため、わざと完治してないふりでもしてるのではないかと思うくらい。

が、今はそんな事に感心している場合ではなかった。

鷲津が向かっている先は、寝室―――

「・・・・って、いきなり何なの、政彦さんっ!! 下ろしてよっ!!」

「あくまで、しらを切るならそれもいい。 こっちでじっくりと、さっきの夢の申し開きをしてもらおう。・・・・手加減はなしだ」

―――ええっ?!

「ちょっと待っ・・・、夢の申し開きってなんの話? 知らないってば! そんなのっ!」

由香の悲鳴を残し、無情にも寝室のドアは閉められてしまった。

 

 

翌日、由香のメーク担当が、ため息まじりにコンシーラーを追加発注したかどうかは別の話。

なんかさあ、余裕のない本編ドラマだったので、お笑いコネタで遊んでみます。(笑)

さて、ときは経団連主催の大忘年会の二次会あたりで、政財界のお偉方相手の料亭かくし芸。
限られたメンバーだけが見ることを許されるという、金融界のドン・飯島とファンド界のドン・鷲津の必殺ネタは下記。


飯島:   飯島でーーす。
鷲津:   鷲津でーーす。
飯島・鷲津: ふたりあわせて、ザ・ステッキーズでーーす。

♪チャンチャチャンカチャ~~ン♪


このあと、ネジネジが、料亭のおしぼりでネジネジつくりの実演したりとか、チャップリンのまねしてふたりで踊り狂うとか、まあ、アレンジはいろいろでね。


そういうの案外、村田さんが詳しそうな気がする。 というわけで脚本:飯島(実質は村田)、演出:村田。
無駄にアランがライバル意識もやして、対抗お笑いネタ披露しそうです。(笑)
アランは、おエライ女性社長さんたちに、けっこう可愛がられそうですよね。
あの愛らしく若々しいマスクで。

なーんだ、安泰じゃんか、ホライズン。(笑)



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